Q15 フローティング方式置き換え基礎の支持力算定式について

 弊社では,貴殿の著書「擁壁設計Q&A」を購入しまして,実務に役立てております。このような専門書ができたことに感謝します。  その著書に関して以下の2点に教えていただきたいと思います。
(1)本書(擁壁設計Q&A)のpp143に示された置き換え基礎を用いた場合の極限支持力度算定式(3.49)は,どのように導かれたのでしょうか。
(2)その式(3.49)の係数Co,kですが,もし一軸圧縮試験を行うことができなかった場合,この値を標準貫入試験のN値より推定した粘着力から求めてもいいのでしょうか。その推定は次のような方法です。
 qu=12.5N(kN/m2)(社)地盤工学会:「地盤調査法」,pp.202,式(6.2.4)より  C=qu/2(kN/m2) (社)日本道路協会:「道路土工,擁壁工指針」,pp.18,式(1-1)より 以上の2つの式より,軟弱層における各深度毎の粘着力Cを求め,Coとkを導くというものです。


回答
(1) の質問について
擁壁設計Q&Aの式(3.49)の誘導については,拙著「続・擁壁の設計法と計算例」(理工図書)p157〜p159に詳しく説明していますのでそちらをご覧下さい.

(2) の質問について
軟弱地盤の粘着力cおよびcの深度方向増加係数kは,異なる深度で数個(3個以上)不攪乱試料を採取し,一軸圧縮試験または三軸UU試験等で求めるべきではないでしょうか.N値からcまたはquを推定する経験式はいくつか提案されていますが,洪積粘土の場合以外はN値との相関性があるとは思われません. 一軸圧縮強度quとcの関係は,φ=0の場合,理論的にc=qu/2と表されます.
 擁壁設計Q&Aは,多くの方にご愛読いただいてきましたが,1999年10月より計量単位がSI単位に移行したことを契機に絶版としました.擁壁設計Q&Aに代わる著書として「擁壁Q&A選集」と「Excelによる擁壁設計」(CD-ROM添付)を発刊していますので,擁壁設計Q&A同様ご愛読下さいますようお願い申し上げます.

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