Q1 大型ブロック積み擁壁の定義について
| 大型ブロック積み擁壁設計・施工マニュアル(土木学会四国支部)で,大型ブロック積み擁壁を「控え長50cm以上」と定義(マニュアル2頁1.2)した理由を教えて下さい.50cm未満でも鉄筋などを用いてブロック間の結合を強固にした製品がありますが本マニュアルの対象外となるのでしょうか.
また,本マニュアルにより安定計算・断面計算を満足する場合,問題はないと考えてよろしいでしょうか. |
回答
控え50cm 以下のブロック積擁壁は施工実積があり,建設省で標準設計図集が作成されているなど経験的に安全性が確認されていること,耐震設計が必要となるような重要な箇所には適用されていないことなどからマニュアルの対象外としました.
鉄筋などを用いてブロック間の結合を強固にした製品であれば耐震性に優れていると考えられますので,本マニュアルを適用しても何ら問題ありません.
Q2 大型ブロック積み擁壁の支持力照査について
| 大型ブロック積み擁壁設計・施工マニュアル(土木学会四国支部) 2.3.4に支持力に対する安定性の照査が記述されていますすが,これは道路土工−擁壁工指針と整合しているのでしょうか.擁壁工指針p89のもたれ式擁壁には,「合力の作用点が〜底版内に収まっていれば〜」,「ただし〜式(2-16)から算定した地盤反力度〜」 q1=(2ΣV)/(3d)・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2-16) との整合について説明された資料等はありますか. |
回答
擁壁工指針の式(2-16)が適用できる理論的根拠が小生には理解できません.また,擁壁工指針p89に記述されているように,荷重の合力作用点が擁壁底面のミドルサードから後方へ外れるという議論自体がナンセンスと考えています.
もしも,擁壁工指針に記述されているように,地盤反力が擁壁底面のみに発生すると考えれば,壁面の傾斜が大きいほど転倒の安定性が低下するという矛盾した結果になります.壁面を傾斜させるほど転倒の安定性は向上すると考えるべきです.
詳細は,下記の文献をご覧下さい.
右城猛著「続・擁壁の設計法と計算例」理工図書
右城猛著「土木構造物設計・施工の盲点」理工図書